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布施弁天のご本尊
布施弁天のご本尊である弁天様についてについてお話します。
弁才天
弁才天は皆さんが親しみを込めて『弁天さん』とよび、池の中の島や川端など水に近いところに祀られており、誰にも馴染み深い天部の仏一女神であります。
そもそも弁才天の名前は、梵名でサラスバティ(*1)といいます。インドの大きな河に名づけた聖河の呼び名であるとも言われています。とにかく河そのものに 対する信仰が河を神格化して崇拝の対象になったと思われます。
河は常に文明を生み出した母であると言われています。たとえばチグリス・ユーフラテス両河はメソポタミア文明を開き、ナイルのおおいなる流れがエジプト文明を起こしたことが思い出されます。こうしたことからも、河が神格化された意味を知ることができるかと思います。
(*1)ヒンズーの最高神であるブラーフマー(梵天)がサラスバティー(河川の神)を作り彼の妻にしたとされ、 ヒンズーの言語の女神ヴァーチュと同一視されていて、人の汚れを払い、富・名誉・福楽・食物を与え、勇気と子孫とを恵むとされ、のちには学問と技芸の神、雄弁と智慧の保護神として高い地位を確立しました。
雄弁の才を司る神

雄弁の才を司る神とされ、意訳されて弁才天といわれたのは、インドの時代からの信仰がつづいているからだと思われます。
人に自分の信ずる心を伝えて、多くの人の共感を得るためにも雄弁の才はとても大切であり、特に宗教の安心を説き、共に救われたいと願うものにとって、これは絶対不可欠の才であります。
また、弁舌だけでなく、学芸知識を司り、言音を創造した女神とされるようになりました。金光明最勝王経の中に、『彼の天女を讃し加護を請求すれば福を得ること無辺なり』と説かれています。
八臂弁才天

七福神の弁天様は、『大日経』に説かれている二臂(二本の腕)をもっており琵琶を奏でる天女姿で、当山の布施弁天は義浄がインドから中国に持ち込んだとされる、『金光明最勝王経』に説かれている八臂弁才天であります。
八臂(八本の腕)弁才天は、剣、弓、矢、斧など武器を持った戦闘神、守護神の風体で裸形や天女の風情ではなく、中国の貴族女性の服装のようになっております。
剣は、不動尊も持っていますが、冴えわたった知恵を現し、また煩悩を断ち切るめに知恵の利剣というような意味で剣を持っています。
玉はいわゆる宝珠ということで、財宝、心の幸せを与える宝としてもっており、弓とか矢は、それぞれ心の魔、煩悩などを退治する知恵を改良するためにもっています。
弁天様は功徳広大無辺であると思われます。

