出店による借金体験談「任意整理」

お店を出店

お金の返済

<30代男性/元店舗経営>

私は30代後半の独身会社員です。

4年ほど前に500万円程度の借金を作ってしまって、やっと今年中に返済が完了できそうな所まで来ました。 今回は、借金を作ってしまった原因などの、事の始終を書きたいと思います。

4年前にお金を金融機関から借りました。 その理由は、当時脱サラを考えていてお店を出したからです。 衣服関係のお店だったのですが、開店費用(物件代+内装費用)などで合計500万円を借りました。

開店当初は、物珍しさもあったためだと思うのですが、順調に客が来て服などを買って頂くことが出来ました。

そして、開店から1年ほど経って、やっと軌道に乗り始めた頃、近所に有名な大型郊外店が出来るという事を知りました。 その大型郊外店は、全国に出店をしている様なチェーン店舗なので、どなたでも名前を出せばすぐにわかると思います。

資金ショート

大型店ができた後は、客足はめっきりと遠のきました。 毎月の売り上げが徐々に減っていくので、このままでは運営資金が枯渇してしまうと感じました。

今から考えると、売り上げが回復する見込みがないのにお店を続けるべきではなかったと感じています。 最終的には、大型店が来てから1年程度で資金ショートとなり、仕入れさえできないような状況となりました。 お店をたたんだ時には、借金だけが約600万円残ってしまいました。

借金の返済

幸いにも、お店は副業でやっていたので、本業の会社員勤めは継続をしていました。 ここで、もし、会社勤めを辞めていたなら自分は自己破産しか借金返済の解決方法はなかったと思います。

勤めている会社から毎月お給料が入るということは、不幸中の幸いでした。 借金返済に関して弁護士さんと相談をした結果、任意整理をすることにしました。

債権者の方と話し合って、借金の返済を行っていくと言う方法です。 債権者の方には、私からすぐにお金を回収するのは不可能という事をわかっていただけたようで、毎月1回の分割払いで借金返済をすることになりました。

私は、給与を得ていたので、その中から毎月10万円程度、そしてボーナスの全額を借金返済にあてました。 その結果、4年程度で完済の見込みが立ちました。

長い間、食費を切り詰めての貧乏生活だったのが、もう少しで借金返済も完了し、この生活から抜け出すことができそうです。 借金を全額返し終えた暁には、家族そろって、数年ぶりの外食に出掛けたいと思います。

お店を経営していて感じたことは、運転資金のためのキャッシュはある程度ストックが必要だという事です。 現金がないと仕入れもできないし、税金も支払うことができないですからね。